人生には進学、就職、独立、結婚、出産・定年といった節目があり、それぞれの場面では生活や環境の大きな変化を迎えます。
生活環境の変化は新たな生き方の始まりであり、期待と楽しみを感じるものですが、一方で環境の変化にうまく適応できないと、心身の調子を崩したり、人間関係がギクシャクするなどして生活に悪影響が出てしまいます。
夫婦が離婚する原因として、パートナーによる不倫、借金、ＤＶ、モラハラなどがありますが、出産、転居、転職、親の介護、定年など生活環境の変化を契機とするものもあります。
ライフステージが進んでいくにつれて、生活環境が変化していくことは避けることができませんが、こうした変化を見据えて準備をすることで、新しい生活環境に順応することができます。
例えば、これから出産を迎える夫婦は、仕事が終わった後や休日は自分の時間を楽しんだり、好きなレストランで食事をしたり、海外旅行に行ったりと、これまで二人だけの生活で身についていた生活習慣や時間の過ごし方と離れる覚悟をしなければなりません。子供が生まれた後も同じような生活スタイルをイメージしていると、子育てのあらゆる側面がストレスの原因となり、夫婦関係もギクシャクしてしまいます。
子供が生まれた後の生活について、できるだけ多くの情報を集め、具体的なイメージを持つことで、来たるべく変化に順応できるようになり、急な生活環境の変化に振り回され疲弊することを避けることができるでしょう。
転居したり、転職したりするときも、家や仕事のことだけではなく、それに付随する生活環境の変化についても具体的なイメージをもつことで、環境の変化に順応しすることができるでしょう。
