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引越しのリスク

家(あるいはマンション)の賃貸と購入を比較するときに、家の購入は失敗できないけれど、賃貸は失敗しても引っ越せばいいという気楽さがあります。慣れない土地に移住するにもまずは賃貸からということも言われます。

しかし、引越しを安易に考えるのは賢明ではありません。引越しには体力、時間、コストがかかるからです。

まず引越し先選びですが、賃貸物件は通常、不動産業者を通じて探しますが、物件が決まれば不動業者の仲介手数料(賃料の0.5~1ヶ月相当)、地域にもよりますが、貸主に払う敷金、礼金(それぞれ賃料の1~2ヶ月分)の支払いが発生します。

多くの場合、引越しは引越し業者に依頼することになります。引越しの費用は引越しの時期やタイミングで大きく異なります。通常平日であれば比較的易いですが、土日などは料金が高くなります。また4月や10月は引越しのシーズンとなることから、引越しの料金が通常の数倍に跳ね上がります。引越しの時期をピークの時期からずらせないと高額な費用がかかってしまいます。

また、冷蔵庫やテレビ、テーブル、ベッドなど、大きな家電や家具の移動は引越し業者に依頼すれば心配ありませんが、衣類や本、小物を箱に詰めて梱包する作業は自分でやるとかなりの重労働です。荷物を詰めた重い段ボールを動かしたり持ち上げたりすると、腕や腰などに負荷がかかりケガのおそれがあります。

引越し業者から段ボール箱をもらい引越しの一ヶ月くらい前から準備が必要です。引越し後は積み上がった段ボールの箱を開梱し、収納していく作業が発生します。段ボールの後始末も結構面倒です。

冷蔵庫は引越し前日には電源を抜く必要があり、それまでに中身を処分する必要があります。調味料など、消費しきれずやむなく廃棄処分することが多いです。

引越しで意外と困るのがカーテンです。窓の数や大きさは家によって異なるため、前の家から持ってきたカーテンが使えず、新しく購入する必要が出てきます。カーテンは遮光用とレースカーテンのセットで購入することが多いので、費用が高額になります。また、使えなくなった古いカーテンは捨てるしかないので無駄になってしまいます。

引越費用に加え、エアコンの移設にも台数分だけ別途費用がかかります。

このように、引越しでは相当な体力、時間を奪われるだけでなく、膨大な費用がかかります。引越しを繰り返すと、いわゆる引越し貧乏になってしまいます。そのため、引越しはできるだけ少なくした方が無難です。


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