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定年後の住まい

定年後、郊外の戸建てから都市部のマンションへ引っ越す夫婦が増えているそうです。

郊外の戸建ては、子供が巣立った後に持て余した部屋や広い庭のメンテナンス、階段の上り下りが面倒になったり、車がないと日々の買い物や病院へ行くのに不便ということなどがデメリットとして挙げられます。

そこで、都市部のマンションへ引っ越すことが考えられます。ワンフロアで夫婦二人の生活に十分な居住スペースとなりますし、庭の手入れが不要で、買い物や病院も歩いて行けるようになるので、老後も郊外戸建てで生活していく不安が解消できるということです。

しかし、郊外から都市部への安易な住み替えは考え物です。長年住み慣れた場所から引っ越すことは、それだけでも大変な労力を使いますが、年を取ってから、それも郊外から都会という全く異なる環境に移ることは、体力を使いますし、精神的にも大きな負荷がかかります。体調を崩したり、夫婦仲がうまくいかなくなったりするかもしれません。

また、引っ越してしばらく経つと、マンション生活のデメリットも気になり始めるでしょう。

街の騒音や汚れた空気、狭い道、人混み、エレベーターの待ち時間や狭い空間で他人と一緒になるストレス、マンション上下階や両隣から聞こえてくる音や流れてくるタバコの臭い(室内のダクトを通ってくることもある)、買い物して重い荷物を歩いて運ぶ手間、収納スペースが足りない、などなど。老後の快適な生活を求めて住み替えたら、思っていたのと全然違い後悔することにもなりかねません。

もし、働き世代でこれから郊外の戸建てへ引っ越そうとするなら、定年後に住み替えなくてよい住まいを検討すべきでしょう。例えば、郊外でも駅近の平屋に住めば多くの問題は解決できるのではないでしょうか。

平屋は、1階だけなので階段がありません。庭の手入れが面倒ならコンクリート敷きにするのもありです。駅近の立地なら電車やバスなど交通手段が便利に使えますので、離れた病院に行くことだってできます。日々の買い物は、スーパーのオンラインストアで購入すれば自宅まで届けてくるので車がなくても問題ありません。

郊外駅近平屋は郊外戸建てのデメリットを解消しつつ、郊外の良さを享受することができ、老後も安心して暮らせます。コストをかけて都会のマンションに引っ越すよりも、ずっとコスパのいい方法ではないでしょうか。


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